「低技能業者」かどうかを見極める
4つのポイント
IDENTIFYING LOW-SKILLED
営業マンは話を聞いてくれるし、強引な売り込みもない。
ただ・・・シロアリ駆除工事の経験や技術が低いため、再発を繰り返したり、手に負えなくなったからと、アフターフォローを放棄するような・・・つまり、現場責任者や施工者の技量や知識が低いのが「低技能業者」なのです。
そして、低技能業者かどうかは、会社の大きさや知名度にはまったく関係ありません。
「低技能業者」の特徴
- シロアリ駆除工事の経験が浅いため駆除技術が低い
- 駆除工事の技術が低いため再発を繰り返したり、手に負えなくなる
- アフターフォローを適当に済ませてしまう(さいあく放棄してしまう)
- 会社の大きさや知名度にはまったく関係ない
白蟻(シロアリ)駆除サービスをするのに、公的な資格や免許は必要ありません。
仮にあなたが、よし!明日から、白蟻駆除サービスをしよう!と思い立てば、独立してできる仕事なのです。
さらに、誤解を恐れずに言うと、床下や天井裏での作業のため、お客様の目に入らないのと、工事の良し悪しは、数ヶ月や1年以上経ってからのため、手を抜こうと思えばいくらでも手が抜けるのも白蟻駆除サービスなのです。
「低技能業者」が生まれる訳
- 白蟻駆除サービスに公的な資格や免許は不要
- 独立して、1人・数人ですぐに始めることが可能
- 駆除工事が床下や天井裏で行われ、お客様の目に触れにくい
- 工事の品質が1年以上経過しないと分からないため、手を抜いても分からない
とは言っても、お願いする前に技量そのものを見極めるのは難しいですよね。
では、どうやって見極めるたら良いのでしょうか?
「低技能業者」かどうかは、「個人」ではなく「会社の取り組み」で見極めてください。
ここからは、そのポイントをご説明しますので、是非ご参考にしてみてください。
シロアリ工事を担当する人数や体制を聞いてみる
白蟻(シロアリ)駆除サービスに、公的な資格や免許がなくてもできます。
ただ、技術・品質を見定めるのに、公益社団法人 日本しろあり対策協会の資格の「しろあり防除施工士」を持っているかどうかで、ある程度判断ができます。
「しろあり防除施工士」とは、修業年数が4年以上、実務経験年数が2年以上(※最終学歴で変わります)といったように、現場でのある程度の経験年数がないと受講できない資格です。「しろあり防除施工士」の有無を見ることで、経験をもっているかどうかの基準として使えるのと、お客様に安心をしてもらう基準として資格を取得するという前向きの姿勢も見ることができます。
当社では、2人1組の体制で行い、必ず1人は現場経験が長いシロアリ工事専門スタッフであるようにしています。
今までの実績件数を聞いてみる
住宅関連の工事(リフォーム、外壁塗装、電気、水道配管など)の中で、生き物が相手の工事は白蟻(シロアリ)工事だけです。
白蟻は、約3億年も前から生息しており、その間、過酷な天候(氷河期など)、天敵などにも絶滅せず生存し続け、人間によって生息地だった森林が伐採されているにも関わらず、現代建築の密閉構造の隙間に入り込み生きながらえている・・・とんでもない生命力の持ち主です。
「ここをこうすればこうなる。」という教科書のような理論では、太刀打ちできません。長年培ってきた知識と経験がものをいう世界ですから、今まで何件の工事をしてきたかしっかり聞いてみましょう。
さらに、その時に再発率も聞いてみてください。「うちは、低いですよ。」「今までにありませんね。」と具体的な数字が上がって来なければ、数字で答えてもらえるように聞いてみてください。
さらに、再発率が低い根拠もきちんと答える業者であれば大丈夫でしょう。
当社では、毎日現場から帰ってきたら、全員でその日の工事内容を共有します。
他の工事内容を共有することで、次に同じような状況に遭遇した時に、自分で対処ができるようになります。
1チーム2人体制で、3チームあるため、毎日3倍のスピードで、他の工事経験を習得し、技量UPに力を入れています。
「お客様の声や、アンケートの資料はありますか?」と聞いてみる
この質問は、業者の質を見極めるのに非常に効果的な質問です。
この質問をして、言葉につまったり、話をはぐらかしたりするようであれば、「怪しい!」というサインです。
なぜなら、良心的な業者であれば、お客様の感想をお聞きし、自社のサービスや技術の向上に努めるはずだからです。
しかし、質の低い業者にはそういった意識はありません。
そもそも、アンケートやお客様の声など聞いたりしたら、クレームだらけに決まっていますから、やりたくてもできなかったりします・・・。
「今までにどんなクレームがありましたか?」と聞いてみる
この質問をして「トラブルはない」という答えであれば、ほっとひと安心するかもしれませんが、ちょっと待ってください!
どんな会社・サービスでも、原因は何であれ、トラブルの経験はあるものです。
お恥ずかしい話ですが、当社でもお客様からお叱りをいただくことがありました。しかし、そのお客様の声を真摯に受け止め、二度と同じ事を起こさないように日々の努力を惜しまないのが、企業のあるべき姿勢です。
ですから、「トラブルがない」ということは、トラブルそのものを隠したいのか、忘れてしまっているのか、あるいは現場経験が少ないからトラブルに遭遇していないだけなのかもしれません。
つまり、お客様や仕事に対する意識が低い、経験値が低いということになります。
ですから、この質問に対して「とくにトラブルはありません」「トラブルは起こしません」「当社の技術を信用してください」というような答えが返ってきたら、「何か隠しているな」と疑ってみる必要があります。
当社のお客様の声は、スタッフ全員で共有し、クレームがあれば、受けたチームだけではなく、会社全員で改善に向けて共有します。嬉しい声も、頂いたチームを褒めるのは、もちろん!これも全員で共有して、明日への活力として活用しています。